Uruguay(ウルグアイ)

南米のスイスと呼ばれるほど、南米ではひと際目立つ治安の良さに物価の高さが特徴のウルグアイ
首都のモンテビデオをはじめ、リゾート地のプンタデルエステ、メロやドゥラスノなどの地方都市まで様々な街を紹介します

ウルグアイ基本情報

  • 公用語

    公用語

    スペイン語

  • 通貨

    通貨

    ウルグアイ・ペソ
    ※表記は米ドルと同じ$
    1US$:$39.58
    $U1:4.07円
    ※2024年06月29日15時

  • 日本との時差

    日本との時差

    12時間

  • 電圧・プラグ

    電圧・プラグ

    電圧:220V
    プラグ:B3・BF・C

南米のスイス

モンテビデオ

南米で最も安定した街

※モンテビデオの治安・観光情報は画像をクリック

モンテビデオ モンテビデオ

サルト

ウルグアイ第二の都市

※サルトの治安・観光情報は画像をクリック

サルト サルト

パイサンドゥ

ウルグアイ第四の都市

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パイサンドゥ パイサンドゥ

リベラ

ブラジル国境の街

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リベラ リベラ

マルドナド

ダーウィンの卵で有名

※マルドナドの治安・観光情報は画像をクリック

マルドナド マルドナド

タクアレンボー

小さな安全都市

※タクアレンボーの治安・観光情報は画像をクリック

タクアレンボー タクアレンボー

メロ

ゆったりした街

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メロ メロ

ドゥラスノ

歴史ある都市

※ドゥラスノの治安・観光情報は画像をクリック

ドゥラスノ ドゥラスノ

コロニア・デル・サクラメント

世界遺産都市

※コロニア・デル・サクラメントの治安・観光情報は画像をクリック

コロニア・デル・サクラメント コロニア・デル・サクラメント

ロチャ

歴史が残る街

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ロチャ ロチャ

プンタデルエステ

高級リゾート

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プンタデルエステ プンタデルエステ

ラ・パロマ

ビーチリゾート

※ラ・パロマの治安・観光情報は画像をクリック

ラ・パロマ ラ・パロマ
  • ウルグアイ

    実際にウルグアイに住んでみた感想

    ウルグアイに住んだ感想です
    首都のモンテビデオをはじめ、第二の都市、サルト、ビーチリゾートのプンタ・デル・エステ、東のロチャ、北東部のメロに北部のタクアレンボー、ブラジルとの国境のリベラなど、全国12都市に滞在しましたので感想を記載します


    【気候】
    ウルグアイは平野が多く、多くの地域は日本と同じく温暖湿潤気候となります
    雪が降ることはありませんが、比較的穏やかな気候です
    夏の海沿いは猛暑になることがなく、夜も涼しいので過ごしやすいです
    モンテビデオでは夏の昼間でも比較的涼しく、夜は気温が下がる為とても過ごしやすいです
    全国的に湿気はありません
    ただし、サルトとパイサンドゥではシエスタがありました。


    【治安】
    基本的にはどの街でも安全です
    しかし、モンテビデオはウルグアイの総人口の4割が住む巨大街なのでホームレスや物乞いも多い為気を付ける必要があります
    サルトやパイサンドゥではそれなりに気を付ける必要があります
    他の街では全く気にする必要がないくらい安全です



    【交通】
    モンテビデオやマルドナド県では市バスが運行されています
    しかし、モンテビデオ以外ではグーグルマップのルート検索が機能しません
    そしてそのルート検索はアップデートがされておらずバス停が違ったりしますのでMoovitの方が優秀です
    マルドナド県、パイサンドゥ、サルトなどの大都市圏ではMoovitが利用できますが、それ以外の街はナビが全く機能しない為不便です
    バスはモンテビデオでは交通カード料金で$U42~(約160円~)、マルドナド県では$U49(約186円)です

    Uberが利用できるのは、2024年時点でモンテビデオとマルドナド県のみ使えますが、タクシーの方が安い可能性が高いです
    例えば1kmほどの距離ならタクシーでは$U120(約450円)ですが、Uberでは$U170(約650円)となります
    タクシーはメーター制なので安心です
    しかも端数をまけてくれたり、$U1のお釣りもしっかり渡してくれるなど、ラテンアメリカとは思えないくらい誠実ですが、移動手段としては高価です

    この国でも車社会なので青信号でも渡るときは注意してください
    しかし、他のラテンアメリカの国々と比べて交通マナーは良く、信号無視をすることはありませんし、歩行者に道を譲ってくれる方も多いです

    ただしモンテビデオは例外で運転が荒くクラクションが良く聞こえますし、バイクの信号無視も見受けられます
    歩行者に譲ることもあまりありません


    【通信】
    通信会社は
    Antel(アンテル)
    https://www.antel.com.uy/

    MOVISTAR(モヴィスター)
    movistar.com.uy/home/

    Claro(クラロ)
    https://www.claro.com.uy/

    どの会社もプリペイドSIMがあり、キャンペーンが良くあります
    私はClaroのSIMを購入しましたが、SIMの購入時に$U200(約760円)支払って、1か月20GBの容量をもらえました
    2023年時点ではリチャージ10GB30日で$U360(約1,370円)です
    リチャージはクラロの店舗または街中にあるAbitab(公共料金など支払いが可能な店)で行います
    Abitabでのチャージはウルグアイ発行のクレジットカードのみの受付となり、現金でないとチャージできません
    クラロのWEBでも同様にリチャージできますが、ウルグアイ発行のクレジットカードやデビットカードでないと決済が弾かれてエラーとなります
    しかし、リチャージもできるクラロのお店に行くと、外国発行のクレジットカードでもリチャージ可能です

    国土が狭く、街と街との間隔がそれほど広くない為、長距離バスの移動時でも圏外になることはほとんどありませんでした



    【水質】
    基本的に浄水器を通さずそのまま飲むことが可能です
    気になる方は煮沸すれば良いと思います
    硬水と聞いていましたがカルキがつくこともなく軟水に近いです
    しかしサルトだけは硬質なので、カルキがついたり、洗髪で髪がパサパサになる為注意が必要です


    【物価】
    2023-2024年時点で日本よりも高価です
    コーラの200円超えは当たり前
    MacDonaldではチキンのセットが1,600円を超え、ビーフパティのセットだと2,000円を超えます
    お菓子類は日本の2~3倍、40gのポテチで100円、80gのハリボは400円
    日用品のシャンプーやボディクリームは日本の1.5~2倍の価格ですし、家電製品は中国製品でも日本で購入する倍額します

    逆に安いのは牛肉
    牛肩肉で100gあたり約110円程度
    豚肉と鶏肉は冷凍が多く、豚肉は日本と同レベルか少々安め、鶏肉はウルグアイの方が高価です

    全体的にみて、日本の1.5~3倍の価格設定です
    VATが22%というのも影響しているのでしょう



    【両替】
    アメリカドルからの両替が一番良いレートです
    一部を除き、クレジットカードが利用できますので市バスやタクシー以外で現金を利用することはほとんどありません
    銀行でアメリカドルの引き出しが可能ですが、6~8ドルの引き出し手数料が必要です
    出てくる100ドル札は折り目がなく綺麗です


    【チップ】
    レストラン(会計の10%程度)以外は基本的に無しで大丈夫です
    チップもお釣りの端数を残す程度で問題ありません
    また、たとえ$U1(約4円)のお釣りでもちゃんと渡そうとしてきますので、ぼったくりに遭う心配はほとんどない誠実さがあります



    【家について】
    新しいアパート以外では他の国と同様に古い設備が多いです
    特に配管設備が古く、都市部でもトイレットペーパーを流せません
    古い家ではエアコンの排水が外に出ず、部屋内に水のタンクを置いてそこに貯める形が多いです
    電気の利用の際に火花が散るような不安定さはありません



    【生活】
    モンテビデオ以外にはショッピングモールがなく、他の街での娯楽といえば公園のベンチでおしゃべりをしたり、子供たちはサッカーをよくしています
    ビーチがある街では夏に盛り上がります

    フィットネスも盛んですが、他の国に比べると皆さんあまり熱心ではありません
    そして機材が古い施設が多いです

    ネットショッピングがない為、主流はラテンアメリカにあるMercado Livre(メルカド・リーブレ)ですが、ウルグアイのセドゥラ(居住IDカード)がないとウルグアイでは登録できません

    アメリカのAmazonで購入して配送代行を利用するのが最良の選択肢
    リベラに住んでいる場合は、ブラジル側の恩恵を受けられますが大量購入の際は関税に気を付ける必要があります(みんな気にしていませんが)

    スーパーマーケットでレジ袋は有料で、1枚$U6(約23円)ほど必要です

    コピーは1枚$U4(約15円)程度です



    【人柄】
    首都のモンテビデオでも、他の都市でも皆さん良い人が多いです
    物価も高く、大都市以外は、格差の幅が小さい為に、心に余裕があるように感じました
    子供たちはシャイな子が多く、挨拶をしても返事をしてくれない事が多かったです
    モンテビデオ以外で、アジア人を見かけることは皆無です



    【税金】
    前述したとおり、VATは22%
    所得税は0~36%の累進課税で社会保障税は会社負担が12.625%、個人負担が18.1~23.1%となかなかの重税です



    【ジム】
    多くの場所で月々$U1.500~$U2.100(約5,700~8,000円)です
    マシンの質を考えると非常に高価です
    ラテンアメリカで有名なSmartFitなら国内のみの価格で月$U1,090(約4,150円)なので筆頭の選択肢になります

    プロテインはアメリカからの輸入品が多く、約1kg(2lb)で$U2.000超(約7,600円)と非常に高価です
    鶏肉も高価なのでタンパク質は牛肉から取得するしかなさそうです



    【まとめ】
    ウルグアイは治安が安定しており、人々の民度も高く、それでいてラテン特有のノリなのでとても楽しい国です
    しかし難点はやはり物価の高さと、モンテビデオ以外の発展度になります
    家電などの輸入品は更に高価なのでコスパは良くありません
    ブラジルのAmazonで購入したものが届くなら良いのにと、ささやかな要望はありますが、住むならモンテビデオ一択でしょう
    日本車はスズキ車がかなり多く走っていますし、アジア人差別は特にありません

最終更新:2024/03/31

  • ウルグアイ

    ウルグアイでの永住を考えてみる

    さて、ここから【ウルグアイに永住する】ということを考えてみます

    日本人視点で考えたときに、ウルグアイが適しているかはその人の家族状況、資産状況、年齢、持病などで大きく異なります

    ウルグアイで永住権を取得するには、ウルグアイ人との婚姻などもありますが、個人完結で比較的容易なものは
    ①面接+月US$1.500以上の収入源の証明
    ②退職ビザ
    ③ノマドビザを更新していく
    となります

    ①は海外の不動産収入でも何でもOKなので、月にUS$1.500稼ぐ手段があればモンテビデオの移民局で面接をして永住権をGETできるコース

    ②は①と同様に月US$1.500以上の収入源の証明と、US$10万以上の不動産の購入(10年間は譲渡不可)またはウルグアイ政府発行の債券をUS$10万購入して10年間預ける

    ③はリモートで外貨を稼いでいることの証明をして半年間のビザを取得→半年延長→①へのコース

    どのケースでも年間の大部分をウルグアイで過ごすことが条件となりますが、永住権の条件としては非常に緩いです


    ①のルートの場合、面接という箇所が大きなウエイトを占めており、なぜウルグアイに住みたいのかが重要なポイントになるそうです
    スペイン語が話せない場合は通訳を付けてもOKとのこと

    ②のルートの場合は10年間の縛りがある為、①よりも申請が簡単に通りそうです
    モンテビデオのポシートス地区で56㎡のアパートはUS$170.000ほど、133㎡のアパートはUS$495.000ほど
    セントロなら62㎡でUS$115.000ほど
    プンタデルエステのブラヴァにあるアパートは63㎡でUS$192.000、マンサビーチ前なら240㎡でUS$1.048.000
    どこに住みたいかにもよりますが、US$10万以上という基準は大きな都市部ならどの場所でもクリアできそうです

    ③のルートは特に所得要件はない為、月額US$1.500をクリアしていれば問題なく①でクリアできるのでしょう


    ということで、永住権のビザに関しては比較的簡単にクリアできます


    どの国で生活するにしてもそうですが、【収入をどのように確保するか】ということが問題になります
    年金受給者なら収入を気にする必要がないかもしれませんが、居住所をモンテビデオに選択した場合は南米一の物価高の都市なので、家賃含まず月額US$1.000ないと豊かな生活を送るのは厳しいでしょう
    ちなみに日本よりも生活コストが2~3割高いです

    ウルグアイで収入を得るとすれば、
    ①事業を起こす
    ②雇われる
    ③リモートで外貨を稼ぐ
    の3つが考えられますが、②は厳しいです
    というのは最低月給が$U22.268(約8.2万円)です
    そこから社会保障として従業員は18.1~23.1%引かれ、所得税は0~36%の累進課税です

    ①はアイデア次第では問題なく稼げると思います
    ただし、業種にもよりますがモンテビデオ以外ではかなり厳しいと思います

    ③の場合はどこでも住むことができますが、利便性を考えてモンテビデオ、ブラジルの物価安の恩恵を受けるためにリベラ辺りが選択肢になるでしょうか
    海が好きな方は南か東海岸を選べますが、正直日本でいう「島」程度の都市レベルですので、選択肢は少ないと思います
    ちなみに日本とウルグアイは租税条約が結ばれていますので、日本での不動産所得等がある場合はウルグアイで納税する必要がありません



    【税金】は日本の消費税にあたる、付加価値税(VAT)が22%です
    日本のように軽減税率で野菜などは10%になり、牛乳や本は免除されます
    20%超えは少々厳しいですね
    所得税は累進課税で、年間$U475.440(約180万円)までは免除
    U$679.200(約258万円)までは10%、$U7.810.800(約3,000万)を超えると36%
    日本で多い380万~770万の層は24%です
    日本よりは安いかもしれませんが、個人的にはあまり魅力的ではありません



    次に【生活費】についてです
    2024年現在の物価は日本よりも2~3割増しくらいだと思います
    牛肉以外は全てにおいて高価なので、私としては生活の満足度は低いです
    賃料はモンテビデオのポシートスエリアで94㎡はUS$1.350、セントロの1bed roomがUS$500ほど
    こちらはそれほど高価ではありませんが、10年以上住むことを考えると購入してしまった方が安いでしょう
    そうすればビサも②で取得可能です
    Amazonのようなネット通販はなく、ラテンアメリカで一大勢力のメルカド・リーブレを利用するのが一般的です
    またはアメリカのAmazonで購入しての輸入です
    私としてはここがビジネスチャンスだと思います



    【生活インフラ】
    基本的に電気・ガス・水道は問題ありません
    ラテンアメリカでは水をタンクで購入することが多いですが、水道水をそのまま飲めるのでありがたいです
    浄水器も不要ですが念のため煮沸をお勧めします
    ガスはプロパンでタンクに詰めてもらうのが一般的です



    【通信】について
    国土が狭い為、インターネットは都市間の田舎道でも圏外になることは稀です
    携帯会社は、Claro(クラロ)、Antel(アンテル)、Movistar(モヴィスター)の三社が有名です
    アンテルは49%のシェアを誇る大会社です
    どれでも全く問題ありません



    【交通】について
    完全に車社会です
    どの街でも市バスが走っていますが、時刻表などはありません
    モンテビデオとマルドナドはMoovitが利用できるのでまだ利便性は良いですが...といった現状です
    他のラテンアメリカと比べると運転マナーは良い方ですが、モンテビデオだけは例外で、すこぶる悪いです



    【治安】について
    ウルグアイは比較的良いと言われますが、モンテビデオだけは例外です
    深夜に一人で歩いて問題のないエリアもありますが、昼間でもあまり近づかない方が良いエリアも存在します
    東京で比較的治安が良いと言われている杉並区や文京区を危険度20、新宿歌舞伎町を危険度50とすると、モンテビデオは危険度60~100くらいです
    それ以外の街は30~40くらいでしょうか
    モンテビデオで比較的裕福な地域、プンタ・カレータスからポシートスの辺りなら安全です
    逆にシウダービエハからロド公園までの海沿いは避けた方が良いでしょう



    【医療】について
    ウルグアイは比較的医療設備が整っていると言われています
    総人口の4割が住むモンテビデオなら比較的良い治療が受けられると思いますが、日系医師は見つからないと思ってください



    さて、以上がウルグアイについてです
    ウルグアイをディスる訳ではありませんが、私個人の状況で考えるとウルグアイに永住するメリットは感じられません
    日本よりも高物価、サービスの質、コスパを考えると他の選択肢を考えてしまいます
    逆に、サービスの質が良くなったり、ネット通販が可能になる、物価がブラジル程度まで下がるなどのコンボがないと厳しいでしょう