Brazil(ブラジル)
南米の覇者、ブラジル
ラテンアメリカ最大の街、サンパウロ
カーニバルで有名なリオデジャネイロ
首都のブラジリア
世界最大の滝、イグアスの滝のある街、フォス ド イグアスなど、ブラジルの街をご紹介します
ブラジル基本情報
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公用語
ポルトガル語
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通貨
ブラジル・レアル
※表記はR$
1US$:$6.18
R$1:25.43円
※2025年01月05日15時
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日本との時差
11~14時間
※4つのタイムゾーン -
電圧・プラグ
電圧:地域により異なる
110V(サンパウロ、リオデジャネイロなど)
127V(マナウスなど)
220V(ブラジリアなど)
プラグ:A・C・SE・N
- サンパウロ ₋ 南米の大都会
- クリチバ ₋ 計画都市
- リオデジャネイロ ₋ 巨大なキリスト像が有名
- ブラジリア ₋ ブラジルの首都
- ベロオリゾンテ ₋ 隠れた都会
- ゴイアニア ₋ 復興した街
- ポルトアレグレ ₋ 南部の大都市
- カンポグランデ(カンポグランジ) ₋ 沖縄そばがある街
- クイアバ ₋ 南米のへそ
- フロリアノポリス ₋ リゾート島
- カスカベル ₋ バランスの良い街
- フォズドイグアス ₋ イグアスの滝への玄関口
- ポンタポラン ₋ パラグライの良いとこ取り
- サンタナドリブラメント ₋ ウルグアイ国境の街
- ジオニージオ・セルケイラ ₋ アルゼンチンとの国境の街
- バハカン ₋ 三都市の境目
※それぞれ画像クリックで街の詳細に飛びます
南米の覇者
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実際にブラジルに住んでみた感想
ブラジルに住んだ感想です
※現時点ではブラジルの真ん中よりも南の地域のみでの感想となります
【気候】
ブラジルは広大で場所により気候区分が変わります
クイアバのような内陸の中部では永遠に暑い夏が続き、サンパウロやリオデジャネイロのような東部では一年中あまり気温の変化がありません
どの地域も気持ちの良い青空が広がりますが、その代償として日差しは強く、日焼け止めが必須です
海に近い地域は湿度が多少ありますが、その他の地域は湿度がなくカラっとしています
【治安】
基本的にどの街も気を付ける必要がありますが、自らファベーラに立ち入らなければ危険な事はありません
もちろん日が暮れてからや早朝の一人歩きは慎むべきです
街歩きではサンパウロがダントツで治安が悪く、リオデジャネイロはセントロやファベーラ周辺に気を付けるくらいで、他は特に問題ありません
基本的にセントロと呼ばれる地域は注意する必要があります
クリチバよりも南の都市ではセントロでも安全です
【交通】
サンパウロやリオのような都市には電車がありますが、それ以外の地域はバス移動が基本です
バスに乗る場合は基本的にその州のみで使用可能なチャージ式のカードが必須です
CPFが必要なことが多いためオンラインで登録をしておくことをお勧めします
ラテンアメリカあるあるですがバスに時刻表はありません
多くの街はグーグルマップに対応していますので、移動は難しくありません
またほとんどの街でUberが使えます
車社会なので道を渡るときは注意してください
青信号の横断歩道だろうが車は止まってくれません
信号の赤でも気を付けて渡るのが一般的です
バイクは余裕で信号無視をします
【通信】
通信会社はClaro(クラロ)、VIVO(ヴィヴォ)、TIM(ティム)などが主です
Claroはメキシコの会社、VIVIはブラジル、TIMはイタリアです
ClaroはパスポートでプリペイドSIMを購入可能です
1か月R$29,99(約900円)で12GBのデータ容量があるのでかなり安く利用できます
【水質】
どこの家にも大体浄水器がついています
水をタンクで購入される家庭も多いですが、水道水を煮沸すれば飲めないことはありません
水質は軟水なのでカルキが溜まったり、ヨーロッパのように洗濯機を使用した際に3時間かかることはありませんし、ミネラルがこびりつくこともないので掃除が楽です
【物価】
地域によって変わりますが、大都市であるサンパウロ、リオデジャネイロが最も高く、首都のブラジリアやベロオリゾンテなどもそれに匹敵します
クイアバやカンポグランデなどの地方は2割程度安く感じます
クリチバよりも南の都市はベロオリゾンテに匹敵する価格です
全体的に牛肉は日本の半値程度、豚肉は2割安く、鶏肉は同じか少し高く感じます
一般的な食料品は日本よりも1割から2割程度安いですが、マクドナルドやバーガーキングなどの外資系チェーン、ニベアやパンテーン、ミルカの板チョコ、スナック菓子などは日本よりも高価です
【両替】
アメリカドルまたはユーロからの両替が一番良いレートです
紙幣が多少汚れていても問題ありませんが、少しでも切れている紙幣は両替できません
【チップ】
レストラン以外は基本的に無しで大丈夫です
ちょっとした気持ちでR$2,00(約60円)渡すと喜んでくれますが、サービスの対価で当たり前と思っていますので、お礼を言われることはまずありません
【家について】
古いアパートではエアコンや洗濯機がないところがまだまだ多く、そのような場所では排水機能が弱い為、トイレの紙は流せませんので、紙はゴミ箱に入れます
サンパウロやリオデジャネイロでもティッシュの概念がありませんので、トイレットペーパーやペーパーナプキンがティッシュ代わりです
お湯はタンクで温めての保温式か、電熱線での都度沸かしのどちらかとなるのも同じですが、一部ガスに対応しているアパートもあります
【生活】
ブラジルといえばサッカーのイメージがありますが、外で遊んでいる姿を見ることはほとんどありません
ビーチではフットバレーなどが盛んですが、サッカーよりもバスケをしている姿をよく目にします
どの街にもショッピングモールがありますので、休みの日はみんなでお出かけしている事が多く、リオではそれが海になります
ブラジルの方は例外なくジムで鍛えるのが好きで、どのジムでも女性用に脚のマシンが多く設置されています
男性は基本上半身しかしないのはラテンあるあるです
ブラジルではAmazonがある為、ネットショッピングが盛んです
カードの不正利用を避ける為、wiseで都度デジタルカードを発行して使い捨てにするか、使用の度にアプリでカードをオフにするなどの作業をする方が良いです
普段のスーパーでの買い物は少額でもカード払いが可能ですが、一部のスーパーではブラジルのデビットカードしか利用できないケースもある為注意が必要です
サンパウロとブラジリアではスーパーの袋に代金が必要ですが、その他の街では不要です
飲み物はコーラやコーヒーが主ですが、パラグアイに近い都市ではマテ茶(テレレ)が多く飲まれていますが、ゴイアニアより東では茶葉が手に入りません
クリチバはゴイアニアと同じ経度ですが、テレレが手に入ります
食事はナイフが左、通常の逆です
鍋の取ってが良く壊れます
【人柄】
基本的に皆余裕がありますが完全な階級社会で色が白い順となっています
日系人が多い街、サンパウロやカンポグランデ、ポンタポランでは特に問題ありませんでしたが、それ以外では軽い差別を受けることがありました
道に広がって歩いたり、どこでも人の迷惑になるからと考える人は皆無です
みんな自分勝手でお互い様といった性分ですので、郷に入れば郷に従えという精神でこちらも細かく考えないようにすれば何でも許せます
【税金】
消費税は州により17、18、19%と変わります
商品は税込み表示
所得税は0~27.5%の累進課税
他にも細かな税金がたくさんありますが、あまりに多いので結構な重税国家です
それでも日本に比べるとマシです
【まとめ】
現時点での感想となります
私個人の感想としては、ブラジルは自由気ままで楽しい国ですので好きです
街によってかなり色が違うのでその人に合った街に住むのが良いと思いますが、ラテンアメリカで一番の大国とはいえ2023年時点でも旧世代の日本のような環境です
逆に言えば、やり方によっては伸びしろがあります
実際に良いビジネスをいくつか思いついています
個人的にはリオが好きですが、それならまだ物価が安く、治安や物資入手の良いスペイン南部でいいやって考えてしまいますし、ブラジル国内で比較的物価の安い地方だと、満足する物資が調達できそうにないので考え物です
物価や住みやすさを考えると他の国の方が満足しそうです
またサンパウロやリオには化粧水が売っていますが、他の街にはそもそも化粧水の概念がありませんし、日焼け止めは結構高価です
ブラジルは大半が親しみやすく良い人です
簡単な英語が話せない方もかなり多いですが、ポルトガル語が話せなくても生活に支障はありません
今後は北部、北東部と住む予定なので、引き続きレポートします
最終更新:2023/12/14
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ブラジルでの永住を考えてみる
さて、ここから【ブラジルに永住する】ということを考えてみます
国土が非常に広く、執筆時は国の半分から南しか行っておりません
つまりアマゾンのマナウス、北のベレンや東のサルヴァドールなどは未だという状況です
日本人視点で考えたときに、ブラジルが適しているかはその人の家族状況、資産状況、年齢、持病などで大きく異なります
ブラジルで永住権を取得するには、ブラジル人との婚姻などもありますが、個人完結で比較的容易なものは
①投資家ビザ
②年金受給者
となります
①の投資家ビザは事業に投資する場合と不動産に投資する場合の2パターンが存在します
事業の場合
ブラジルの事業にR$500.000(約1,500万円)投資する
または
会社を設立し、10名以上雇用し、R$150.000(約450万円)投資
上記3年間継続で永住権の申請が可能となります
不動産投資の場合は
北部または北東部地域の不動産にR$700.000(約2,100万円)の投資
または
それ以外の地域にR$1.000.000(約3,000万円)の投資
上記が必要です
どちらにせよ、永住権維持の為には投資を維持する必要があります
②の年金受給者のステータスは60歳以上であること、受給額が月額US$2.000以上であり、ブラジルで口座を開設して、毎月そこに送金する必要があります
ほとんどの外国人は②で永住権を取得するとの事です
ちなみに2年以上ブラジルを離れると永住権は失効します
どの国で生活するにしてもそうですが、【収入をどのように確保するか】ということが問題になりますが、ブラジルではある程度裕福な人しか受け入れておりませんので、婚姻ビザ以外では「ブラジルが好きだから」という理由では永住権を得ることができないでしょう
ブラジルの物価を考えると、一番物価が高いサンパウロでもUS$2.000を得ている年金受給者なら全くもって生活の質を気にする必要がありません
事業ビザの場合はそれなりにまとまった資金が必要なので、本気でビジネスに取り組む必要があります
不動産ビザなら3,000万円程度なので私としてはこれが一番簡単な方法になります
私が好きなJardim Paulistaエリアでは30㎡の1bed roomがR$375.000(約1,125万円)、90㎡でR$1.000.000(約3,000万円)
日本人街のリベルダージでは100㎡を超える高級アパートでR$1.000.000
西の商業地区、Pinheirosでは45㎡を超えるくらいからといったところです
ですのでサンパウロに住むのであればこれくらいのアパートを維持するよねという感じです
リオデジャネイロならコパカバーナで100㎡ほど、イパネマで45㎡くらい
私の好きなフロリアノポリスなら100㎡超
沖縄人街があるカンポグランデなら高級住宅街で126㎡超、場合によっては360㎡の土地付き物件もあります
仮に私がブラジルで事業を起こすとすれば
①日本食レストラン
②海の近くの街でAcademia(フィットネスクラブ)
③サービスコンサルタント
です
①は日系人が居ない街でもやり方次第で集客が可能だと思います
②はブラジルのフィットネス文化は恐ろしく、リオでは80過ぎのじいちゃんでも通っていましたのでこちらもやり方次第
③は一番可能性があるので内容は秘密です
サンパウロは人口が1,300万人を超える大都市なので一番の選択肢となりますが、貧富の差も激しい為、裕福な方相手の商売をしないとコスパが良くないでしょう
リオデジャネイロは現地の人相手だけでなく、海に来る客をどれだけGETできるかも大きなポイントになります
【税金】は日本の消費税にあたる付加価値税(VAT)は地域によって異なり、17~20%です
所得税は累進課税で、月額R$1.903,98(約5.7万円)までは免除
R$4.664,68(約14万円)以上はR$869,36(約2.6万円)が控除されての27.5%
所得が低い方にとっては日本より高税率です
次に【生活費】についてです
2024年現在の物価はサンパウロやリオデジャネイロなどの大都市が一番高価ですが、それでも日本よりも1~2割安い感覚です
他の都市になるとそれよりもやや割安となります
PCなどのハイテク製品は日本よりも高価ですが、一般的な生活必需品は同等か安いです
そしてAmazonが利用できますのでブラジル国内で急ぎではない物を購入する場合は助かります
アパートをレンタルする場合は家具付きと何もなしで変わりますが、家具なしの場合Jardim Paulistaで84㎡の2bed roomがR$10.495(約31.5万円)、32㎡でR$1.100(約3.3万円)
Pinheirosなら44㎡でR$3.000(約9万円)辺りになります
Liberdadeなら40㎡でR$1.500(約4.5万円)ほどです
日本と比べると賃料は割安感があります
10年以上住むなら購入した方が絶対的に割安です
【生活インフラ】
これは住む場所によります
大都市では基本的に電気・ガス・水道に問題ありませんが、カンポグランデなどの小規模の都市はコンセントから火花が散ることもよくありますし、コードがまる焦げなんて不安定さもあります
水道水はそのまま飲まない方が良いと言われていましたが、私はどの街でも煮沸して普通に飲んでいました
ガスはプロパンでタンクに詰めてもらうのが一般的ですが、配線の問題で電気コンロを使用している家庭も多くありますのでチェックが必要です
【通信】について
国土が広い為、インターネットは都市間の山道で圏外になることが多いです
携帯会社は、Claro(クラロ)、TIM(ティム)、VIVO(ヴィヴォ)の三社が有名ですが、他にも会社はあります
上記三社ならどれを選んでも特に違いはありません
【交通】について
完全に車社会です
どの街でも市バスが走っていますし、大抵はグーグルマップでのルート検索も可能なので便利です
州によってバスカードが違うのでそこが統一されたら良いのにとは思います
運転マナーはかなり悪いので、青信号でも注意して渡る必要があります
【治安】について
ブラジルは南米でもかなり悪いと言われますが、サンパウロはダントツで悪いです
西に行けばマシにはなりますが、それでも他の街よりもよくありません
ファベーラはちょっと離れていますので、自ら足を運ばなければ問題ありません
とはいえ、街全体の危険度は群を抜いて高いです
東京で比較的治安が良いと言われている杉並区や文京区を危険度20、新宿歌舞伎町を危険度50とすると、サンパウロは危険度150~400です
リオも拳銃強盗があるとは聞きますが、場所によりけりです
セントロはもちろん、コパカバーナやレブロンのショッピングエリアのすぐ裏にはファベーラに続く道もありますので注意が必要です
リオは危険度150~300です
小さな街でもセントロは浮浪者が多く居たりします
南部のクリチバはセントロでも比較的安全なように思えましたし、フロリアノポリスはセントロや少し離れた場所でも危険度は低く50~100程度です
ブラジルはどの街でも深夜に一人で歩くのはNGですし、昼間でも入ってはいけないエリアが存在しますので、治安には不安が残る国です
【医療】について
ブラジルは医療設備が整っていると言われていますが非常に高価であることでも知られています
日系の医師も多くおりますので他の国と比べると不安は少ないでしょう
さて、以上がブラジルについてです
個人的にはブラジルをとても気に入っていますが、一生住むと考えるとどうでしょうか...
人柄の良さやAmazonがあるので非常に便利なこと、物価もそこまで高くなく、日本の商品も手に入りやすいのはポイントが高いです
半面、一番の問題は治安、次に税制、不安定な政権といったところが心配どころですね
とはいえ常に候補には入るでしょう