次の長旅はチリ、アルゼンチンの南部にあるパタゴニア地方に行く予定
当然街は携帯電話の電波が入りますが、道中は圏外になる可能性がかなり高いので、スターリンクを検討します
スターリンクとは
宇宙空間に打ち上げられた衛星から電波をキャッチして通信が行えるサービスです
空が広がっている場所に設置をすれば、どこでもインターネット通信が可能となります

サービス提供状況を確認する
まずは、スターリンクのサービス提供状況を確認します
2025年3月時点での南米での状況は下記

ボリビアとベネズエラ、ガイアナ、スリナム
この4か国は対象外ですが、それ以外の国はサービスが提供されています
これなら電波問題は問題なさそうです

こんな場所に携帯の電波があるとは思えませんからね
仕様を確認する
車で移動しながらの利用は対応していますので、それがバイクにも対応可能かどうかを確認する必要があります
まずは通常のスターリンク

重さが約3kg、消費電力が平均75~100W
つまり12Vの電圧で利用する場合は、8.5V以上のバッテリーじゃないと利用できません
HONDA XRE300の仕様書を確認します

6Aの記載があります
もちろん9Aなどの大きな容量のバッテリーを積むことは可能ですが、バッテリー自体のサイズが大きくなるので、現在のスペースには入りません
リチウムイオンバッテリーなら省スペースかつ低重量なので探せば、スペースに収まる商品があるかもしれませんが、いかんせん高価です
続いて、Miniを見てみます

重量は約1kg、消費電力は60W
つまり、12V-5Aで利用が可能です
これなら利用できそうです
購入する
公式サイトから購入します

私はパラグアイの居住権を持っていますので、パラグアイで購入します
Miniの本体の価格はGs.1.732.000、約3.5万円
データ容量無制限の価格が月々Gs.560.000、約1.1万円
商品が届いてアクティベーションしてから30日間以内なら返品も可能です
ポチリました
到着したので確認
2月15日に注文して、パラグアイのアスンシオンに到着したのは2月27日でした


まずは設置して確認してみます


これは十分すぎるスピードです
置き場所を数か所試してみましたが、基本的に本体を水平におく必要があり、家のひさしや木があると障害物とみなされ、通信が切断されたり、そもそも接続できない事もありました
つまり、設置場所は最低でも7割がた、空が開けた場所である必要があります
続いてのチェックに入ります
バッテリーで駆動させてみる
100W電源で動作することはわかりましたので、続いて12Vバッテリーで動作するかを確認します
事前にAmazon.comにてケーブルを購入しておきました


もしもの事を考えて2種類
では試してみます
まずは車のバッテリー、12V-300A

当然スターリンクは認識されました
続いて、12V-5Aのバッテリー

写真は車のバッテリーに繋がっていますが、ダメでした
5Aのバッテリーでは認識されません
電圧が足りない可能性があるので、5Aのバッテリーを並列で繋いで10Aにしてみました

これなら認識されました
つまり、12V-5Aだと、フル60Wなので若干容量が足りないのかもしれません
ですが、12V-10Aあれば動作することは確認できました
60W必要なところ、120Wなので当然なのですが
ということで、XRE300のスペースに収まる、6Aのバッテリーを購入します

バッテリースペースに収まるサイズで探したところ、YTZ7Sなら可能でした
これは7Aなので、12-7A、84W対応となり、おそらく問題ないでしょう
チャコメールで購入して確認してみます

接続できました
直接バッテリーからスターリンクの動作が確認できましたので、次はバイクに取り付けます
バイクに設置
スターリンクは水平に設置する必要があることを考慮すると、リアキャリアの上に設置するしか選択肢がありません

幸い、ちょうど良いくらいに収まりますので、リアキャリアの上部に穴を開けてネジで固定します

微妙に中央が干渉しますのでスペースをかませて対処します
完成
取り付けが終了して、荷物も積みました


バンドと紐でしっかり固定していますので、走行中に飛んでいくことはないでしょう
実際に走行しましたが、携帯の電波が圏外になる場所でも利用できていました
トンネルに入った時に、切断されましたが、トンネルを抜けたら自動的に再度接続されましたので支障はありませんでした
これなら快適にパタゴニアを過ごせそうです