チリ

チリのサン・ペドロ・デ・アタカマからイト・カホンの国境を通ってボリビアに入国~ウユニまで

さて、バイクを修理したことで、チリのサン・ペドロ・デ・アタカマを出発して、ボリビアに向かいます

チリで外国の車両を運転する場合、SOAPEXと呼ばれる保険に加入する必要があります

今回チリ国内を1時間ほどしか運転しませんが仕方ありません

前回手続きをしたConsorcioでSOAPEXに加入しようと思いましたが、Webサイトがメンテナンス中で保険の加入ができませんでした

仕方なく割高ですがHDIで加入することに

USD19をお支払い

さて、できればウユニに1日で到着したいのですが、欲をかかず、手前の街、サン・クリストバルを目指します

距離は約350kmですのでそれほど長距離ではありません

イト・カホンの国境は朝の8時にならないと開かないとの事ですので、朝7時頃にサン・ペドロ・デ・アタカマを出発します

朝日がとても眩しいです

そして、とても寒い

ちなみに、後輪のブレーキが全く効かなくなっていることをここで初めて知りました

後に確認したところ、ブレーキ・フルードが下限を切っていた為だと考えられます

下り坂もある為、慎重に運転します

1時間もかからず国境に到着です

ツアーのバンが数台待っていました

そして開通

手続きは簡単です

まずは建物の一番左の窓口でチリを出国

そして隣の窓口で車両の持ち出し申告

ここで以前にもらっていたレシートを渡しました

これでOK

次はボリビアのイミグレーションに向かいます

15分くらいでボリビアのイミグレに到着

手続きは一瞬で終了しました

税関はまだ先にあるとの事ですので、向かいます

10分ほどで税関に到着です

右の建物に入って、事前に準備しておいた個人の申告のQRコードと車両の申告書類を渡します

去年、アルゼンチンのラ・キアカからボリビアのビジャソンに入った際と方法は同じでしたので簡単でした

書類を作ってもらったので、サインをします

税関を通過

目の前にある左の建物が国立公園の事務局となりますので、ここに立ち寄ります

ここで入園料としてBs.150、約3,200円を現金支払い

近くに最初の観光スポットである、ラグナ・ブランカがあるので向かいます

確かに白い

さて、次の目的地である、温泉があるラグナ・サラダに向かいます

路面状況が悪すぎます

42kmほどの道のりを、2時間近くかけて到着

人間だけでなく、鳥たちも羽を休めています

この時点で12時

サン・クリストバルまでは、あと257kmあります

路面状況を考えると、本日中に到着するのは到底無理です

近くにいたツアードライバーに、この先にホテルがあるかを確認したところ、45km離れたラグナ・コロラダにあるよ、もしくは105km離れたビジャ・マールだね

ビジャ・マールまで2時間で行けるよと言われました

これがビジャ・マールまでのルート

しかし、路面状況が悪すぎてバイクでは時速20kmが良いところなので、45km先のラグナ・コロラダを目指すことにします

慎重に進みます

そして行き止まり

どうやら道を間違えたようです

施設の方に話を聞いて、道を戻ります

手痛いロスをしました

さて、ラグナ・コロラダに行くには、ここを右に曲がる必要があるそうです

これはなかなかの難易度です

どう考えても正規ルートのように見えませんが、こちらで合っているっぽいです

せめて車が通っていれば良いのですがほとんど通過しませんので、GPSを信じて進みます

目の前に湖が見えてきて心が躍ります

最後の難関悪路

ラグナ・サラダから45kmを3時間ほどかけて、ようやくラグナ・コロラダ近くにある宿泊所に到着しました

1日でサン・クリストバルまで行けると思っていた為、ボリビアーノを少ししか持っていなかったので、Cordillera Lodgeにてチリ・ペソかアメリカ・ドルで支払いができるか交渉しました

チリ・ペソでOKと言われたので、少し多めにCLP30.000、約4,700円を支払い

風呂なし、ネットなし、電気は発電が切れるまでの1時間程度の利用

晩御飯としてミートソースパスタ、朝食にパン付き

私は100w出力が可能なモバイルバッテリーとスターリンクを持っていますので、それを使用して次の日のルートを検索

毛布が数枚ありましたが、かなり寒かったのでダウンを着たまま寝ました

朝にはビクーニャが来ていました

さて、フラミンゴを見る為にラグナ・コロラダに向けて出発します

マップでは青のルートが表示されていますが、実際は緑のルートを通る必要があります

出発前に、宿の主人に、ウユニに行くメジャーな道を確認

すると、グーグルマップでは表示されないルートが一番との事

グーグルマップではこれですが、

こちらのルートでビジャ・マールを通ってウユニに行くのが一般的との事です

なるほど、今日は約80km離れたビジャ・マールを目指す必要があります

では出発します

相変わらずの悪路と格闘しながら進みます

約10kmの道のりを30分かけてラグナ・コロラダに到着

フラミンゴはどこでも見られるけれど、3種類のフラミンゴを同時に見られるのはラグナ・コロラダだけとの事です

だから有名なんだよーと言われました

さて、来た道を戻って、ビジャ・マールを目指します

マップで表示されている分岐点で、またもトラブル

道がありません

戻ったりしながら慎重に道を探しました

どうやらこの道を右に進むそうです

これは難易度が高すぎます

かなり砂が深い道を慎重に進みます

この時間が永遠に続くかと思いました

しばらく道なりに進んでいたところ、北ではなく東へ進んでいることに気が付きUターン

戻って指定されたルートを確認

案内されている緑のルートは、赤の矢印に沿って進みます

さすがにこれは厳しいので、少し遠回りになりますが、東に進んで北上する青のルートに変更しました

1時間20分かかって、ようやく東の合流地点に到着

距離にして35km

ここからビジャ・マールまでは56km

この時点で、14時30分

日没までにたどり着けるか微妙なので、最悪野宿を想定しながら走行しました

最悪風をしのげる岩の隙間で寝る事を考えて走っていましたが、運よく建物を発見

バイクを停めて交渉

すると幸運な事に宿泊の許可をもらえました

今回もボリビアーノがないので、チリ・ペソかアメリカ・ドルで支払いたい旨を伝えると、快く応じてもらえました

風呂なし、ネットなし、お菓子をいくつか選んでCLP8.000ほど多めにお支払い

CLP20.000、約3,100円

色々お話をして、息子がサン・ペドロ・デ・アタカマに住んでいること

買い物は月に1回、通る車にお願いをしてウユニまで行く

日中にソーラーパネルでバッテリーに充電する

水は隣の川から汲んでくる

火は薪で、など、多分3時間くらい話しました

スペイン語が少ししか理解できなくてもなんとかなるもんだ

ちょうどこの場所は国立公園の出入り口だそうです

ちなみに夜は氷点下10℃程度なので野宿していたら凍死していたかもしれません

川は完全に凍っています

水は氷を割ってバケツですくいます

そして朝、大量のリャマが山から降りて来て食事をしていました

寒すぎてバイクのエンジンがかからないので、日が昇るのを待って、車のバッテリーを借りてブースターで始動させました

寒すぎて動かないなんて初めてです

この時点で10時を回っていたので、今日は欲張らずにここから約56km離れたビジャ・マールを目指します

さて出発

ラグナ・カピーナの周りは明らかにミネラル多めの道です

今までの道を考えると、随分走りやすい道です

出発して50分ほどでラグナ・カピーナの展望スポットに到着

ラグナ・カピーナから先の道は、景色が変わるので、相変わらず悪路ですが走っていて飽きません

建物が見えてくるだけで、小躍りしたくなります

出発してから3時間ちょっと、14時頃にビジャ・マールに到着しました

次の街、ビジャ・アロタまでは約50km

頑張れば日没までに到着できるかもしれませんが、この先悪路があるかもしれない為、当初の予定通り、本日はビジャ・マールで休みます

最初の宿で部屋があるかを確認

部屋はあるとの事で、シャワーと食事がついていることを確認しました

なんせ丸二日風呂にも入っていないもんでね

そして肝心なチリ・ペソかアメリカ・ドルで支払えるかを確認

すると、アメリカ・ドルで良いよと言われたので、値段を確認すると、50ドル

その時のレートで約7,200円!

めっちゃ高い!

しかもボリビアはアメリカ・ドルが不足しているので実際の50ドルは1万円以上の価値があります

お風呂に入っていなかったこと、ちゃんとした食事を食べていなかったこと、これから別のホテルで交渉するのも大変なのでそれで承諾

Wi-Fiは1つの端末のみの登録で、追加が必要な場合はBs.15、約320円別途で必要です

通信速度は平均1Mbps

これでは使えないので、バイクからスターリンクを引っ張ってきました

後ほどグーグルの評価を見たら、全部星5だったのだが

あてにならんなと感じました

まあかなり吹っ掛けられたのかもしれませんが

おやつタイム

目の前の川にはたくさんのリャマが居ました

この子達は、大切な肉だとのこと

そして夕食

久しぶりのお風呂と食事に満足

翌日は約106km先のサン・クリストバルへの到着を目指しながら就寝

翌朝、一番最初にバイクのエンジンが動くかを確認しました

2,3回セルを回して休むを繰り返してなんとかかかってくれましたので一安心

朝食を食べます

荷物の積み込みをして、8時過ぎに出発です

街の外れに関所がありました

Bs.10、約210円を支払って通過

今までの道と比較すると、かなり走りやすい道です

とはいえ、動画の右端に映っている、ウインドシールドの揺れを見てもらえれば、地面がどれだけ凸凹になっているかがわかるかと思います

Goproのブレ補正優秀

途中から、明らかに砂の質が変わります

ミネラル多めです

そして、最後に立ちはだかったのは、川

確かに地図はこのまま先を示しています

迂回ルートがあるかを調べましたが、どの道も川を渡る必要がありました

よって、バイクを降りて実際に深さを確認します

小石がある場所を通れば、まあ問題ないかな

ってことで、荷物を積んだまま、ここを通過する事に決めました

なんとか通過できました

このままアスファルトへ向けてラストスパート

ビジャ・マールを出発して、約2時間

10時過ぎには、アスファルトの道に出る事ができました

ここまらウユニまでは約150km

アスファルトなら2時間もかからないので余裕です

サン・クリストバルを通過して、ウユニまで向かう事にします

アスファルトって偉大ですね

アスファルトに出てから、1時間もかからずにサン・クリストバルに到着

ここでガソリンを補給します

ですが、「ガソリンはない」と言われました

いやいや、目の前でタンクに詰め替えしてるやん

仕方ないので、このままウユニを目指します

快適に進んでいましたが、リオ・グランデを超えた辺りからアスファルトが無くなりました

すぐにアスファルトに戻るかと思いきや、悪夢がよみがえります

誰だよ、ウユニまで完全にアスファルトだって言ったやつ

そして工事中で迂回

最後の試練だと思い進みます

今までと同じような砂道を進み

剥げたアスファルトのような道を進みます

そしてウユニに到着

ビジャ・マールを出発して5時間程度でした

今回の旅は今までで一番過酷な旅でした

アスファルトの無い道は遠回りをしても避けるようにした方が良いという教訓を得ました

走行日:2025年6月7~9日

ABOUT ME
Dream Journey
南米の州都を中心に滞在しています 街から街への移動はバイク